・直撃や高濃度はまず無理。
今朝の安倍首相の談話ですが、
「北朝鮮のミサイルは『サリン』を弾頭につけて着弾させる能力をすでに保有している。」
と発言しました。
という訳でビビリ屋で好奇心旺盛な某プレッパー(私)が食らったらどうしようかと少し調べてみました。
・VXガスとは？
VXガス(メチルホスホノチオラート)とは、猛毒の神経剤で、人類が作った化学物質の中で最も毒性の強い物質といわれているそうです。やばいっすね。コリンエステラーゼ阻害剤というもので有機リン系化合物の1種です。主に農薬や殺虫剤として使われていて、ホスがつくと大体有機リン系だそうです。毒餃子で脚光を浴びたメタミドホスなんかも有機リン系の神経毒だったんですね。
・浴びたらどうなるの？
縮瞳・頭痛・流涙・嘔吐・腹痛・下痢・視覚障害・呼吸困難・徐脈・失禁・意識障害・全身痙攣などの症状を呈し、死に至るそうです。
・前例的な
以前、この国最大のテロといわれた地下鉄サリン事件ではサリンという神経ガスがまかれ13人が死亡し6300人が負傷ししました。その時救急救命に当たった医師たちが患者さん達の症状を見て「農薬や殺虫剤の中毒症状に似てる」事に気づき、その時に使う薬のPAM(プラリドキシムヨウ化メチル)を投与し助かった方もいらっしゃいました。ですが、都内のPAMの在庫は瞬間的に無くなり日本中から新幹線や飛行機で聖路加国際病院に薬剤を運んだ経緯もあります。
こういう薬剤はそんなに頻繁に使うものではない為、小さな病院だと推測ですが、置いてないところもあるでしょうね。
そして、この毒ガスは、非可逆性という性質があって時間がたてばたつほど非可逆的に治らないようになってしまうので一刻も早くPAMを静脈注射してもらわないとですね。
・もしを想像してみる。
ミサイルが着弾しました。お近くの方は残念ですがなすすべ無しでしょう。問題は円の外周辺りにいる方です。まず第一に隠れてください。その時口を少し空けておかないと爆風で鼓膜が破れるかもですので要注意です。
爆風を感じたらもう毒ガスを浴びていますので吸い込まないでください。濡れタオルで口をふさぐのもささやかながら役立ちます。
で、
大量の水で体を洗ってください。次亜塩素酸溶液で化学洗浄が本当はいいのですが、そんなものない場合がほとんどだと思いますので、川とか海とかその辺のおうちの方にお風呂をお借りして残り湯に飛び込んでください。汚いとかは二の次です。この毒ガスは皮膚からも入ります。(ここまで1～2分でやってください。)
で、急いでPAMを打ってください当たり前ですが救急車は来ません(来れません)ので自力で病院まで行ってください。
病院なんかねーよという状況もあるでしょう。推奨してはいませんが、わんちゃんやねこちゃんも間違って殺虫剤を舐めたり食べたりしちゃうみたいで、動物病院にもPAMは置いてあるみたいですね。(打ってくれませんよ) ※すすめていませんからね。
・結論
浴びない・吸わない。以上です。で終わりたいのですが、ここは万が一に備える方のための場所ですのでこんなの↓はいかがでしょうか？車にでも積んでおいて胸が締め付けられるような苦しさがあったらもう吸ってますので。周りにも漂ってます。ポイントは濃度と量です。
また書きます。