【うつる】ナイジェリアで髄膜炎のアウトブレイクが始まった【脳脊髄性髄膜炎・CSM C型】

・患者の大半は子供!!

アフリカ大陸中央西側のナイジェリアにて、感染性の髄膜炎が爆発的に流行しています。

過去5ヶ月で疑いのある症例が8000件を超えており内745人が亡くなられたとの事。更に2017/04/20日現在から過去1週間で死者が52%増加しており大変な事態になっています。

流行しているのは「脳脊髄性髄膜炎(CSM)のC型」で患者の大半は子供です。

ナイジェリアの疾病対策センターは「総力を結集する必要がある」と訴えています。

・細菌性髄膜炎って何?

簡単にいえば菌が体内に入って脳と脊髄を覆う保護膜が炎症してしまう病気の事で、治療しないと半数が死亡します。

・原因はバクテリア(菌)

なんだ菌かよとお思いかもしれませんが、この髄膜炎の初期症状は発熱、頭痛、嘔吐などの風邪と同じような症状から始まり、劇症型というのもあって、熱もなく突然、敗血症になってしまうパターンもあるのです。

敗血症を発症すると最初の数時間で50パーセントの方が亡くなります

主な髄膜炎を起こすバクテリアは以下の通りですが、今回のは何なのか調べてもよくわかりませんでした。

B郡レンサ球菌
大腸菌
黄色ブドウ球菌
リステリア菌
インフルエンザ菌
肺炎球菌
髄膜炎菌

いずれにせよ抗菌剤での早期治療が必要です。もっとも、耐性菌の話などもあって、抗生物質を3種類投与する事もあるようで舐めてかかるわけにはいきません。抗ウイルス剤も同時に投与する事もあります。

・早期治療の必要性

世界で細菌性髄膜炎で亡くなる方は毎年17万人います。そのうち1~2割の人が発症後24時間~48時間以内で死亡し、1割~3割の人に障害や後遺症が残ります

5才未満の乳幼児と15才~19才の青年が発症率が高いと言われています。

主な後遺障害は

難聴
脳障害
学習障害
発作
身体活動の困難
肢喪失(敗血症による)

などで、日常生活すら困難になるような重大な障害が残る事もあります。

・感染経路は飛まつ感染

主な感染経路は飛まつ感染です。感染者の唾液中の菌が上気道や呼吸器の傷などに感染してそこから広がっていく経過をたどります。浴びない事ですね。

予防法は風邪と同じで手洗いやうがい、マスクなどが役立つでしょう。

法令では感染症法によると第五類です。(1~5まであって1が最悪。それの5)ですのでエボラや出血熱とは数字が違いますが死亡率が低いと移動できる為感染者がでる範囲が広いので、情報として把握しておいた方が良いでしょう。

前に騒がれた新型インフルエンザ(H1N1)も致死率が低かったので世界中に広がってしまいました。みんなかかったんじゃないですか?某プレッパー(私)もかかりました(笑)あれだって発症したら3日ぐらいうんうん唸って寝込むしかないですもんね。ウイルスと菌は違いますが、感染症ということで。

・ナイジェリアから日本までの距離

もう凄く遠いです。直行便はありません。経由便になります。多いのは

・中東
ドバイ経由
カタール経由

・ヨーロッパ
フランス経由
イギリス経由

がメインの空路になります。ですので、中東やヨーロッパのほうが早く発症するのかな?子供が大部分だし飛行機乗らなそうだからあれかなー?とか思ったりしますが、念のためお知らせしておきます。

この辺は「髄膜炎ベルト」と呼ばれる地帯でして毎年のように流行が起こっているのですが今年は規模と流行速度が例年より凄いためにAFP通信などのメディアが取り上げています。

・もし日本に入ってきたら

閉鎖系で暮らしましょう(ジョークです)上でも書いたように風邪と同じ予防法で防いでください。

手洗い

うがい

マスク

換気感染者と接触しない

人ごみを避ける

などが有効かと思われます。大変オーソドックスな手法ですが物理的なものですので実践をおすすめします。

「早く収束して欲しいですね。」

また書きます。

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