【お米の保存方法】備蓄するお米を長期保存する為の方法。【脱酸素がベスト】

・お米の保存方法は2つのパターン

それは

・「冷蔵保存」と

・「常温保存」です。

今回は長期保存という「備蓄」をテーマにした、プレッパー的なサバイバル的な観点から考えてみます。

・冷蔵保存のメリットデメリット

精米されたお米を保存するのに冷蔵庫ほど適した場所はありません。実際にお米を作っている農家さんも部屋のような巨大な冷蔵庫を保有していてそこで保管している事が多いです。もっていらっしゃらない農家さんは、比較的涼しい日陰で保存しています。来年また収穫できる前提ですね。

某プレッパー(私)もこの冷蔵部屋(冷凍部屋もあります。)が欲しくていろいろと農家の知り合いに聞いた事があったのですが、とにかく電気代がかかるというデメリットにぶつかり断念した経緯があります。何万かは大きさによっても違いますが冷凍の6畳タイプの方で、電気代が月に5万だそうです。もっとも冷蔵部屋の導入に数百万かかりますのでそこで無理ゲーなのですが(笑)その方は収穫した果物を冷凍してジュースにしてホテルなどに納入したりネット通販でジャムを売ったりと6次産業化された農家の方でして必需品だと言っていましたので、庶民には敷居が高い感じでした。(最近はフルーツを売りにしたカフェまで出しちゃいましたのでかなりのやり手ですね。)

一方家庭用の冷蔵庫はといいますと、まず容量が小さいので必然的に保存できる量が少ないです。ですが、スーパーで買ってきたお米を例えば清潔なペットボトルに移して保管するには最適と思われます。お米は大体10度以下の環境だと酸化のスピードが二分の一(50%)ぐらいまで落ちますので新鮮なお米をおいしくたべるには良いでしょう。

基本的にお米は生鮮食品ですので冷蔵保管した前提でも2ヶ月以内で食べきるようにしてください。

冷蔵保存」をまとめると

少量を保存するには最適

冷蔵庫の大きさ分しか保存できない

・大きな冷蔵庫は電気代がかさむ

・電気が無ければ保存がきかない

といったとこでしょうか。停電ぐらいならなんとかなるでしょがここは、プレッパーの場所なので「太陽フレア」ぐらいまで考慮したいとこです。

※参考・太陽フレアで起こること(出典・抜粋 → wikipedia「太陽フレア」)

2008年に全米科学アカデミーによる「激しい宇宙気象――その社会的・経済的影響の把握」報告書が出されている。それによると、強力な太陽フレアが地球の磁場を混乱させ、強力な電流によって高圧変圧器が故障(規模によっては溶融)し、電力網が停止する可能性について検討されている。通信ケーブル、放送、携帯電話は脆弱である。もしそうなれば、米国だけで最初の1年間で1兆〜2兆ドルの被害が出て、完全復旧には4年〜10年かかる。もし1859年規模のフレアが起これば、社会に大混乱が生じ文明は19世紀初頭に戻ると予想された。大型の変圧器は調達に年単位の時間がかかり、電力網が世界規模で破壊された場合に生産はほとんど出来ないとされる。また超高圧送電線の敷設にも時間がかかる。

という訳で電気に頼りすぎるのも何か微妙な感じがしますね。19世紀初頭日本だと日本はちょんまげの方がまだいる時代ですからね。太陽フレアなんぞ何処吹く風でしょうが、現代ではそうはいきません。電化製品のコンデンサが破裂しますので大体のモノが壊れて大混乱でしょう。

・じゃあ常温保存てどうなのよ?

常温で保存する時になにで保存するのかというと、容器だったり入れ物の話になってきますが、これも何パターンかあります。

・ペットボトル

・一升瓶(瓶類)

・タッパー類

・お米保存専用の袋

などがあげられます。順にみていくと、

ペットボトルは、ここ20年ぐらいで急速に普及したとても便利なもので、清潔でさえあれば、「短期間では」お米の保存に適しています。というのもペットボトルには気体の透過性が若干あって酸素を通しちゃうんですね。一部の高品質なペットボトルはハイバリアPETボトルという名前で三菱ケミカルさんが作った酸素を通さないタイプのペットボトルもあるのですが、我々が手にする多くのペットボトル商品は酸素を通しちゃうんです。ですから酸化防止剤とかいってビタミンCが入ってますよね?あれは飲み物が酸化してしまうのを防ぐ為に入ってるんです。容器的には最高な感じもしますが、お米にとって酸化は虫と同じぐらいの大敵なのでペットボトルでのお米の保存は冷蔵庫用ぐらいにしておきましょう。使いまわしのペットボトルだとカビたりするリスクもありますので要注意です。

一升瓶やビン類は空気をほぼ通しません。なのでお米の保存に一升瓶を使うというのは昔からよくありました。ですが、現代社会でガラス瓶や一升瓶が減ってペットボトルが主流になってきたかといえば、ずばり「割れる」のです。特に地震大国のこの国で大事なものを瓶に保存しておくというのは結構リスキーな話で、地震が発生しました→酒屋の瓶が割れました。の状況は誰もが見たことの有る映像だと思います。横に寝かせて保存すると結構な強度があって、押入れのような区切られたスペースだと交互に寝かせて寝かせて重ねていけばだいたい2メートルぐらいまで積めるようです。地震の無いエリアならビン類は結構いいアイディアですね。

1点だけ一升瓶の口の閉じ方なのですが、ここから少しずつ空気が侵入してきますのでここを閉じる方法はパラフィンがおすすめなのですが、なかなか入手しづらい品でもありますのでろうそくを湯煎で溶かして(直火はだめですからね)コルク栓の口の部分を漬けて密閉度を上げるという技もありますので参考にしてみてください。

他に瓶で保存が出来るものとして

・小麦粉

・パン粉

・きな粉

・麦類

・豆類

などがありますので地震さえなければって感じですね。

ではタッパー類はどうでしょうか?タッパーの良いところは小分けに出来るという点ですね、では、量を保管するのにどれだけのタッパーがいるのでしょうか?密閉性にこだわったタッパーは結構いい値段しますので、お金もかかりそうです。実際にお弁当サイズのタッパーに30kgのお米を保管しようとした時、何個必要か考えてみました。

お米1合は約156グラムです。30kgだと35リットルぐらいの容積になります。一般的なお弁当サイズのタッパーで大体1リットルですので、たった30キロの備蓄に35個以上のタッパーが必要になります。

厳密にいえば、タッパーの裏に脱酸素効果を狙ってカイロ(ホッカイロ等)を貼る必要がありますのでタッパーに入れれる量も減ってしまうので山ほどのタッパーが必要になってくるでしょう。あまり現実的ではなさそうです。これも少量を冷蔵庫保管する場合に適した保存方法ですね。

最後にお米専用の保存袋はどうなの?

某プレッパー(私)の結論はこれがベストです。

前回書いた記事にネルパックという30kgのお米を1年間、脱酸素保存出来るお米専用の袋で保存したお米を5年経ってから食べた話を書きましたので読んでみてください。

こちらです → ネルパック(Nelpack)について

この記事で書いてなかった事で開封時の話ですが、なんと、

ホッカイロが発熱し始めた」のです。脱酸素保存をする際にホッカイロの封を切ってから5年たってもまだ袋の中に酸素が流入してこなかったのです。もうね、感動しました。1年間保存できますと売ってるものが5年たっても大丈夫なんですよ。恐るべしクオリティです。そういった経験から某プレッパーはネルパック1択です。2階の涼しめの部屋に保管してありますので床上浸水ぐらいならなんとかなりそうです。どうぞ私の詳細な体験談を読んでみてください。→ネルパックに保存された5年も前の古古古古古米を食べた話

また書きます。

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