目次
・なめたらヤバイ脱水症状
某プレッパー(私)の知り合いに脱水症状のショックから腸が壊死した為、大部分の腸を摘出し経腸栄養(おなかに穴を開けてチューブで液状の栄養食を24時間点滴で流し込む)と人工肛門で生涯を終えた方がいます。日本での話しですので経口補水液がなかった訳ではないのですが気付くのが遅かったようです。代謝の激しい幼児と体内の水分量が少ないお年よりは特に脱水状態になりやすいので気をつけなければなりません。
・経口補水液の発明
共輸送系という小腸でナトリウムイオンとブドウ糖が吸収される際に水も一緒に吸収される仕組みが見つかり、糖と塩を同時に与えることで小腸から水分と栄養分を補給出来ることが解明されました。なのでどっちか塩だけとか砂糖だけとかではだめなんです。
・レシピは沢山有るがまずは文献的な
材料
・水1リットル
・砂糖 大さじ4杯(40~45グラム)
・塩 小さじ半分(4グラム)
大体これがどこにでもある経口補水液のレシピです。吸収率はただの水の25倍です。半端ないですね。
・非常時や夏の現場に秤はあるのか?
アナログで4gもしくは2リットルのペットボトルで8グラムの塩を測れるはかりを持っている方ってどのぐらいいるのでしょうか?キッチンスケールも最近はデジタルのボタン電池だったりするので「イザ」の時に電池がオーマイガッだったりするかもしれません。デジタル化が進めば進むほどそれが無くては何も出来ない世界になってきていますね。とても便利な社会なのでデジタル化自体は肯定派です。ここもそうですし(笑)
・大雑把だが救われている命がある
発展途上国にLGS(lobon-gur solution)という言葉があります。簡単に言えば、
「沸かしたコップ一杯のお湯に一握りの砂糖とひとつまみの塩を入れる」
という製法で経口補水液を作っている。ということです。私の嫁さんはヒマラヤを見に行ったネパールで吐き気が止まらなくなりNEPAL INTERNATIONAL CLINIC(ネパールインターナショナルクリニック)に駆け込んだところ抗生物質をぶっすりと筋肉注射されこの経口補水液をファミレスとかにある水のピッチャー1杯分飲まされてました。2リットルぐらいだったかと思いますが、こんなに飲むのかと思った記憶があります。ちなみに味の方は不味かったみたいです(笑)ですが、おかげさまで、無事復活しその後も旅を続けられたので意味はあったのだろうと思っています。
・「話はわかったスポーツドリンク備蓄しとくわ」は間違い。
特に乳児のいるご家庭ではなのですが、脱水時に市販のスポーツドリンクを与えると低ナトリウム血症から水中毒を引き起こすこともある事が知られていますので、もしあたえるならば、日本で唯一の厚生労働省認可の個別評価型病者用食品のOS-1にしといてください。
これです。↓
※記憶してください
「コップ一杯の沸かしたお湯に、砂糖ひとつかみと塩ひとつまみ」
ですからね。もっとも砂糖と塩を逆にしたら飲めないぐらい塩辛くなりますので気付いてくださいね。 以上です。
また書きます。