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・生垣を植えようかなとお考えのあなた様
かなり狭い話題かもですね(笑)
生垣を植えようかなとお考えのあなた様や庭に少しスペースがあって何か植えようかなとお考えのあなた様、「ウコギ」はいかがでしょうか?
この植物はとても万能で「食べられる生垣」としてしられていますが、本当は「食べられる植物を生垣にした」というのが正解で古来の中国大陸から渡ってきたものなのですが、山形県の米沢市やその周辺地域では食べられるこれを生垣にして日常的に食べたり、非常時に備えたりとまさに垣根を越えた存在なのです。
・うこぎってどんな植物なの?
うこぎとは、中国大陸原産のウコギ科の植物で600種類ほどあり(日本原産は6種類)木状のものつる状ののもの様々あります。鍋物で大活躍の「セリ」と植物学的に近くせり科に組み入れようか?という話も最近結構上がってきている葉物なのです。
・昔から食べられてるの?
食用の歴史としては、平安時代頃の朝廷への献上品で名前が出てきたのが1番古い歴史で主に強壮剤として使われていたようです。その後、あの「愛」のかぶとで有名な直江兼継が米沢の上杉藩に持ち込み後に米沢藩主上杉鷹山公が飢饉の対策として各々の家に垣根としてこれを植えることを奨励し米沢市周辺や山形、福島ぐらいまで「生垣を食べる文化」が今日まで受け継がれています。
「成せばなる 成さねばならぬ 何事も 成らぬは人の 成さぬ成けり」
有名な言葉です。あの有名なジョン・F・ケネディ大統領がもっとも尊敬する人物にあげたのもこの鷹山公でした。その縁で娘さんのキャロライン・ブーヴィエ・ケネディも2014/09/27に米沢市を訪問し(父は)『一人でも世の中を変えられる』とよく話していた。しかし鷹山公ほど端的に言い表した人はいないとスピーチされました。
・ウコギを奨励した上杉冶憲、のちの鷹山公の時に天明の大飢饉
時の上杉藩は幕府の配置転換によって過剰な武士を抱え財政難に陥っていました。ですが鷹山公は家臣の事を想いリストラをせず必死にこれを支え切り詰めに切り詰めた生活をしていました。そこでやってきたのが「天明の大飢饉」です。この時全国で140万人の餓死者がでました。今で言えば福岡市や京都市の人口と同じ数の人間が餓死したんですね。全人口の4.6パーセントという説もあります。100軒中5軒が餓死で全滅するほどなら周りの家もただではすみませんよね。
この時米沢藩の餓死者数はなんと0人でした。グレイトです。
そして、それを乗り越える方策の背景にこのウコギがあったのです。もちろんうこぎ100パーセントで乗り切ったわけではありませんが、鷹山公もかゆを食べしのいだと伝わっていますのでその中に糧飯としてこのうこぎが混じっていたのは間違いないでしょう。
・かゆだけだったら危なかったのではないかという説
この飢餓の時にはあらゆるものを食べたと伝わっていますがうこぎが豊富にあったことでビタミン類(特にビタミンAとビタミンC・カルシュウム)をとる事ができ食物繊維はごぼうに匹敵する含有量でフリーラジカルと戦ってくれる抗酸化物質のサポニンとポリフェノールまで入っている野菜を食べれたというのは大きいのではないかと推測できます。これが米だけだったらしんどくないですか?
また根っこを乾燥させたものは刺五加(シゴカ)と呼ばれ滋養強壮によいとされ血の巡りの改善を手助けすると漢方医がおっしゃってます。
私も東日本大震災(311)で葉物野菜があまり手に入らなくなり野菜不足を感じたのでこの時これがあればなぁと思いこれ自体はまだ植えていませんが(何度目かの断舎利中で場所をつくっています)葉物は真冬でも切らさないように家庭菜園で育てています。
脱線しましたが、この時の体験を基に江戸時代の後期に「かてもの」という1冊の本がまとめられました。それはその辺に生えている草木で食べられるものをまとめたものでamazonのキンドルで読めますので興味があれば読んでみてください。昔の言葉なので難しい方の方が多いと思います。私もです(笑)そういうものがあるんだという事で。
これです↓
かてもの
・うこぎってどうやって食べるのさ?
こういう時のクックパッドさんです(笑)
調べると今日現在33のレシピがあります。マニアックです(笑)
ウコギ味噌
ウコギご飯
うこぎの醤油漬け
うこぎの和え物
ウコギの胡麻和え
うこぎのおひたし
うこぎパスターソース
いろいろありますが詳しくはクックパッドさんでご覧ください。
クックパッド(cookpad.com)・「うこぎ」のレシピ 33品
ちなみにうこぎ科の中に「たらの芽」なんかもありまして某プレッパー(私)の一押しの食べ方は天ぷらです。春の味がして冬の間の毒素が抜けていく感じがします。主観ですが(笑)
・こんな感じのうこぎ情報でした。
言うところがなくて最後になってしまいましたがもともとウコギには棘があって防護壁に役立つという観点と食べられるという2点で武家の生垣になったものですが、最近のウコギはあんまり棘がないようであっても柔らかい棘だったりするようです。だいたい3月から7月ぐらいまで食べれてその他の期間は葉を乾燥させてお茶(健康茶)にするのが一般的のようです。
その他にもエリウトレサイドという成分が含まれていて抗ストレス作用があるので、不眠や自律神経の安定に寄与するという研究結果が中国とロシアで発表されています。
そして、株がある程度育ったら挿し木で増やせますので小枝をはさみで切って水に漬けておくと根っこが生えてきてまた植えられるすばらしいやつですのでスペースのある方は1度ご検討ください。苗は楽天さんで売ってました。はっきり言って安いと思います。
これです↓
山菜苗:ヒメウコギ(姫五加木) 10.5cmポット苗
また書きます。